2024/11/02 11:25

<続き>

高品質タイガーアイの仕入れは、想定外に非常に難しいものでした。それは今も変わりません。

その中でも探しに探して、現状唯一、南アフリカ産最高品質のイエロータイガーアイを仕入れることが出来る場所を見つけました。
基本かつ王道となる「イエロータイガーアイ」の品質には、特に“こだわり”ます。


私は、仕入れ時には、ブレスレット/連材(1連:珠が30~40珠ほど紐で1本に連なったもの)の珠を
ライトを当てて1珠ずつ全て確認します。

最高品質とランク付けされた珠が100連あれば、100連全ての珠のキズ・汚れ・艶・目の模様・濃淡・色味・輝き・穴あけの向き等をかなりの時間をかけてチェックします。

その中で、厳選した約3本~5本を仕入れることになります。
(カレヴァストーンの品質基準に見合うものは大体その割合で見つかります。つまり3%~5%程です。)

そして、その仕入れた連材3~5本、またはブレスレットを全てバラし、
更に珠を艶や色味、目の入り方・向き等グループ分けをし、再選別して、バランスよく組み換えた最高のブレスレットを作成します。

しかし、厳選して仕入れた連材でも、1連の中の全ての珠が品質基準をクリアできるわけではありません。
(「珠」単位でなく「連」での仕入れになるので、どうしてもそのような状況が発生します。なるべく良い珠が多く揃った連を仕入れるわけです。)

その際は、もちろん基準外の珠は弾く(使用しない)ことになります。

ちなみに、通常珠数的に1連から2本のブレスレットを作成することが出来ます。


ですので、本来5本の連材で10本のブレスレット(商品)が出来るところが、
カレヴァストーンでは、半分の5本~8本の製作となることもザラです。

仕入れチェックの際に、

「うーん、この3連からなら組み替えてエクセレント(最高品質)ブレスレットが1本は取れるから、まぁ良いか。残りは弾けば。」

と呟いたら、
卸売業者の担当の方に「えっ!弾いた珠はどぉするんですか!?」と驚かれました。

通常はどこも全ての珠を使用することが当たり前です。
天然石特有のキズや汚れ、模様はその石の個性であり決して良くないものではなく、天然石そのものとしての質や価値・エネルギーは間違いなくあるので、それは当然のことです。
石を愛し扱う人からすれば、石そのものに変な区別をすることがなく、むしろ公正な対応かと思います。
品質の良し悪しに関わらず、自分が直感的にピンッときたり、何か感じるものがあれば、それがその人にとって一番良い、一番適した大切な石のはずです。

これはただ、その中でも「特に美しい状態にしたもの・エネルギーが高まったものをご案内したい」というカレヴァストーン独自の“こだわり”です。

しかし、この“こだわったタイガーアイ”に「本当に価値がある、価値が見い出せる」と私は感じています。