2024/12/27 11:30


子供達を見て気付かされることがある。


3歳くらいの子供達だろうか

15人程の小さな子供等が、近くの保育園から先生と共に園外遊びに来ている。


わずか直径5メートルくらいの小さな円をコーンで作り、

5人一組3チームで、1人一周のリレーを行うようだ。


3人の走者がスタートラインに立ち、

残りの子たち全ては、チームごとに列をなして小さな円の中にしゃがみ、すっぽり可愛く収まっている。


先生の合図でスタートを切る。

走者の子供たちは、全くと言っていいほど競争意識を感じさせず、

思うように楽しく走り出す。


それと同時に、円の中で順番を待つ子供たちは、

「〇〇ちゃん、がんばれー!△△ちゃん、ガンバレー!」

と、誰に言われるでもなく精一杯声を上げる。


そして、気付く。


「純粋に人を応援出来なくなってしまった自分がいる。」


人に喜んでもらうことをするのは好きだけど、その人を「応援する」というのとはちょっと違う。

何処か他人事。

大人になるまでの、そして大人になってからの多くの経験、

成功と失敗、計算や駆け引き、期待と絶望、信用と懐疑、忠誠と裏切り、妬みや蔑み、

挙げれば限がないが、様々な出来事で何かが捻くれてしまっている。



純粋でなくなった心を元に戻すには難しい。

でも、せっかく気付いたのだから、

せめて少しでも、小さなことでも人を心から応援していけるようになりたい。

応援出来るだけの本当のつながりが持ちたい、と言い換えてもよいかもしれない。


もう少し人に関心を持つことが、その始まりの一歩になる気もする。