2025/02/03 11:30


曇りの日。

灰色の世界。


少し見上げると

灰色の空に映る裸の樹々は、黒く影画のように見える。


そのまましばらく眺めていると

自分も影画の一部になったような錯覚さえ覚える。


子供の頃に受験志望校の文化祭で見た

“杜子春”の影画劇を思い出した。


直線的な表現の画と

光の透き通る感じが、とても美しかったような印象がある。


灰色の空は

少し気持ちを重たくさせるけど

忘れていた綺麗な記憶が見れたから

そんなに悪くもないかな。