まだ10月だというのに

冬のように冷たい朝

鼻の奥を通り抜ける空気が

身体の内側を冷気で侵食していく

“救世主”あったかいお茶の出番

コンビニに停められた車の中に残された

1匹の「可愛い」犬

飼い主はどうやら買い物中

犬は、僕を見つけると運転席に飛び移り

僕に向かってひたすらに窓を引っ掻く

愛くるしい

僕はその仕草に”笑顔”で返す

コンビニでお茶を買い出てくると

その犬は、今度は隣に駐車した車内のおじさん2人に向かって

同じ仕草で愛想を振り撒いている

おじさんたちも”笑顔”だ

「可愛い」は”笑顔”をくれる

僕もおじさんたちも

朝からひとつ幸せを貰った

「可愛い」は素晴らしい