2025/10/25 11:30

雨の朝散歩
今時期の雨は
ひと雨ごとに寒くなる
水溜まりのある校庭
スプリンクラーの出勤は
もうしばらくの間来そうにない
アスファルトには薄く水の膜が張られ
足の裏を接点に
上下逆さまに歩く僕が映る
朝の静寂を切り裂くのは、ゴミ収集車の音
それを皮切りに、不思議と街が動き出す
朝7時
急に人の気配が増え
雨を煙たそうにする人々を尻目に
犬だけは楽しそうに歩いている
コンビニでお茶を買う頃には
僕の靴の甲はしっとりと雨で濡れている
靴下は、まだ大丈夫
傘を持って冷たくなった手に
あったかいお茶が気持ちいい
公園の金木犀は
雨粒に打たれながらも
しっかりと香りを放っていた
オレンジ色のヒトデのような
小さな小さな花
それがたくさん寄り集まって
緑の葉との大きなコントラストを創り出している
道路に白で書かれた車用の”止まれ”の交通標識
歩きだけど、停止線でしばらく立ち止まってみたりする
さぁ、帰ろう
今日も散歩を十分楽しんだ
朝の「実況」中継
