2025/11/09 11:30

暗い朝
がっつり雨
水たまり
足元の「水面(みなも)」に映る世界を
雨粒が何度も叩き割る
それぞれの粒から拡がる波紋が
ぶつかり合い
打ち消され
それが幾度となく繰り返される
雨が降ったときにだけ現れる
反転した世界
足を踏み入れたとしても
そこに行くことは叶わない
ただ「水面」を乱すだけ
そのとき僕は
“今この次元に生きているんだな”
と思ったりする
“あっちの世界に迷い込まなくて良かった”
と、ちょっとファンタジーなことを思いつつ
少しホッとしたりもしている
それはきっと、今の現実に
まだまだやりたいことや好きなこと
幸せなこと
がたくさんあるからなんだと思う
今の世界を精一杯生きていきたい
という気持ちがあることに気付かされる
世の中には自分の内面を覗くためのヒントが
至る所にたくさんある
今回は小さな「水面」が僕に気付きを与えてくれた
